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オートバイ誌 用品インプレッション 2012,1掲載商品

オートバイの人気連載コーナーからオススメ商品をピックアップ!

2012.1 掲載商品

PZ RACINGGT400 ギアトロニック2

いつ何時でも選択しているギアが一目で分かる

スポーツ走行にも省エネにも

 マニュアルミッション車のほとんどは6速か5速を採用しているが、スーパースポーツモデルの6速ミッションは各ギアの変速比が接近しているため何速に入っているのか判らなくなることがあるし、トップギアに入っているかを確認するためにシフトアップ操作を繰り返すことも多い。そんな時に役立つのがギアポジションインジケーターだ。
 今回VTR1000Fに装着したのはイタリアのPZレーシング製品。本体はメーター回りに両面テープで貼るだけだが、面倒なのが配線と設定作業。まず+-電源、車速、エンジン回転数の配線を接続し、次にセンタースタンドかレーシングスタンドでリアタイヤを浮かせ、エンジンを始動してシフトライトが点灯する回転数とバックライトの色を設定。さらにローギアからトップギアまで、1速づつ回転数と速度の比率を学習させるという手順で、慣れた人でも1時間程度は要する。
 ギア位置を表す数字表示がかなり大きめで、輝度の高いLEDによるシフトライトと併せて視認性は抜群。シフト操作と表示のタイムラグも気にならない。個人的には無駄なシフト操作が無くなることが気に入ったけど、スポーツ走行でも役立つこと間違いなしだ。

ブランド名
PZ RACING
商品名
GT400 ギアトロニック2
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上のLEDは任意に設定した回転数に応じて5段階に点灯するシフトライト。例えば6000回転で点灯開始、10000回転で上限に設定すると、6000で緑、7000で黄色、8000でオレンジ、9000で赤が点灯し、10000で全色点滅となる。

防滴仕様なので雨の当たる場所に装着しても大丈夫。ただし高圧洗浄機の水は直接当てないこと。

液晶モニターの文字はクッキリしていて読み取りやすい。バックライトは赤、緑、青、オレンジ、紫、水色の6色から好みに応じて設定できる。

インジケーターの大きさは50×40×21(mm)。LCDディスプレイは25×20mmと大きめ。

AraiQUANTUM-J

実用機能充実の新・スタンダードモデル

スタンダードモデルでも安全性は第一級

 フルフェイスヘルメットの場合、海外製の激安品と国産トップブランドの価格差は10倍にもなる。一見すると似たような構造とデザインだけに、購入時に悩む人も多いだろう。だが僕自身はまったく悩まない。過去何回も衝撃吸収テストを見て、激安品と高級品の性能差がどんなに大きいかを知っているからだ。 このクアンタムJは安全性を最優先し、街乗りやツーリングに合った機能と価格のバランスを取ったスタンダードモデル。帽体はアライ独自のcLc構造で、世界最高水準のスネル2010規格に適合。熱気を排出するベンチレーション機構も低い速度域から効果を発揮するように工夫されている。

曇り防止のピンロックシート装着可能

 被り心地は全体にソフトなフィット感。だが、頬部分を立体的にサポートするFSC(フェイシャル・コントロール・システム)の採用で頭を前後左右に振ったときのブレは抑え込まれている。頭を振ることの多い街乗りや、長時間ライディングでは疲れに大きな差が出そうだ。簡単に外せるので、マメに洗濯することも苦にならない。
 見逃せないのはMAX-Vシールドの標準装備。別売のピンロックシートを簡単確実に装着できるよう、シート形状に合わせて立体成型済み。個人的にもMAX-Vシールド+ピンロックシートを使っているが、寒い時期の曇り防止効果は感動的ですらある。
 被り心地も装備も普段使いに合わせた仕上がりで、派手さはないが安心できる製品だ。
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●もう一押し!
 せっかくMAX-Vシールドを標準装備しているのだから「お試し」として1枚でいいからピンロックシートを同梱して欲しかった。ピンロックシートの曇り止め効果は安全に直結するからね。

ブランド名
Arai
商品名
QUANTUM-J
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大型ディフューザーを持たないスッキリしたフォルム。スクーターのシート下スペースへの収まりもいい。

転倒時に路面に引っかからないよう、ツルッとしたフォルム。帽体下部には剛性を高めるリブが入っている。

ピンロックシートがピタリと収まるよう、シールド内側に段差を設けたMAX-Vシールドを標準装備。別売のピンロックシートはクリア、イエロー、スモークの3色。

エアインテークは頭頂部、チンバー部、そしてMAX-Vシールドとしては初めてとなるシールド上部の合計3カ所。

ヘルメット内の熱気を排出する後ろ側ダクト中央にシャッターのツマミを配置。指一本で左右同時に開閉できる。

57-58サイズで実測1565gと、帽体に軽量なPB-cLc素材を採用しているRX-7RR5に迫る軽さ。安全性を確保したうえで軽く仕上げる技術はアライの得意分野だ。

キジマグリップヒーター GH03

寒い時期も快適&安全性向上

最新モデルは直ぐに暖かくなってしかも凄く省電力

 ライダー年齢やツーリング志向の上昇もあって「暖か系」アイテムが注目されている。中でもここ数年で普及してきたのがグリップヒーター。今回はグリップ交換タイプのキジマの新製品をDR-Z400SMに装着した。 巻き付けタイプのように太くならないので操作性が損なわれないし、見た目もスッキリ。発熱体の素材と構造を工夫し、デジタル制御によって効率を追求しているため、消費電力は最弱で26w、最強でも52wに収まっている。 取り付け作業は全部で30分程度。ただしグリップの脱着にコツが要るし、バッテリー上がりを防ぐため車体のアクセサリー配線から電源を取る必要がある。

安全につながる実用アイテム

 外気温15℃でのテストだったが、最強設定では暖かい、というより熱いほど。これなら真冬の高速クルージングでも恩恵を受けられる。プッシュスイッチによる温度切り替えは冬物グローブを着けたままで確実に行えるし、LED表示も読み取りやすい。
 グリップ径はノーマルが31~33mm程度で、この製品は35mm。握った瞬間は若干太く感じるがすぐ慣れるし、握り心地も純正と変わらず、操作性への悪影響は皆無だ。
 実は僕もグリップヒーター信者。指先が冷えたり、モコモコの冬用グローブを着けたりすれば多少なりともブレーキ操作に支障が出るから、安全性を高めるための実用アイテムと捉えている。ツーリングライダーはもちろん、街乗りライダーにも絶対にお勧めだ。

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●こうなりゃ最高!
 コントローラー部分をもっと小さくしてほしい。プッシュスイッチと緑、黄色、赤に変わるLEDモニター1個だけにして、半分程度のサイズになれば装着場所の自由度がさらに上がる。径もあと2mmほど細ければ理想的。
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ブランド名
キジマ
商品名
グリップヒーター GH03
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配線を前側に出すことでケーブルにかかるストレスを低減して断線を防止。グリップの長さ120mmと130mmの2種類がある。

温度設定は5段階で、LEDによって表示。最後に設定した温度を記憶するメモリー機構も備えている。

スイッチを入れて30秒ほどで暖かさが伝わってくる。グリップヒーターは編集部内でも注目のアイテムで、僕はVTR1000F、松本はCBR1000RR、黒田はこのDR-Zと林道用のXR250Rに装着しています。

グリップ径は最も太い部分でφ36mm弱。スポーツ性を損なわない太さだ。

左右グリップとコントローラーのほか、電源ケーブルと、コントローラーをハンドルに取り付けるためのクランプマウント、エンドキャップ、接着剤が同梱されている。

K’S LEATHERMVS-F

「いい大人」の勝負革ジャン

ソフトな革で優しい着心地

 さまざまな機能を持つ繊維・生地が揃っている現在でも、レーシングスーツは革素材。これは革の持つ耐摩耗性や引き裂き強度の高さと、動きやすさのバランスが優れている証拠。さらに、着込むほどに独特の風合いが滲み出てくることも革の魅力だろう。
 だが、「革ジャンは疲れる」と敬遠している人も少なくない。確かにナイロンジャケットを着慣れていると厚手の革ジャンは重く、動きにくく感じるもの。そこでお勧めなのがケーズレザーのMVS-F。手に取って「おっ?」、袖を通して「おおっ!」と驚く。とにかく軽くて着心地抜群なのだ。

車種やライダーの年齢を問わずに似合う

 この着心地に大きく貢献しているのが「オイルソフトカウ」という天然革素材。標準的な厚みなのにフェイクファーか? と思うほどしなやかで、ゴワゴワ感は皆無。ナイロンジャケットでは当たり前に装備されている肩と肘のプロテクターがないため、圧迫感や異物感もなし。体のラインに合った逆三角形フォルムと併せ、着た瞬間に体に馴染む。
 革ジャンの弱点は対応温度域の狭さだが、この製品はジッパーで簡単に着脱できるインナー付き。アルミによって冷気を遮断し、体温を反射して効率的に保温するうえ、薄手なので着心地やシルエットへの悪影響がない。 オーソドックスなシングルデザインで、車種やライダーの年齢に関係なくマッチするのも魅力。まさに大人ライダーの勝負服だ。

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●もう一押し!
 これ見よがしな感じもなく気軽に着られるが、さすがに夏場は辛そう。脇か背中にベンチレーターがあれば着用時期が長くなるはず。目立たないようなジッパー開閉式のエアアウトレットが付くといいな。
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ブランド名
K’S LEATHER
商品名
MVS-F
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 シングルライダースは定番中の定番デザイン。高校生の時に初めて買った革ジャンもこのデザインだった。35年前を思い出して遠い目になりました。(笑)

肩と肘のプロテクターがないのでフォルムはスッキリしている。ウエストアジャスターの調整幅が大きいことも特徴。

脊椎プロテクターは標準装備。薄手でソフトな素材を採用しているので着心地にはまったく影響しない。

アルミ蒸着フィルムを使った保温インナーが付属。ファスナー1本で簡単に着脱できる。

指一本で軽々と持ち上がる。革ジャンの「重い、硬い」という常識に当てはまらない製品だ。

X-RIDERM-XR351MC

オートバイ専用ナビが3万円切り

安心して使えるオートバイ専用機

 PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)の価格は下がり続け、実売1万円程度の製品も登場。ライダーにとっては廉価版PNDか、オートバイ専用ナビかの2択になっている。これまで多くのPNDやオートバイ専用ナビを試した僕の経験から言えば、使用頻度が多いほど専用ナビが有利。防水・防塵構造、車体側からの給電機能、BT(ブルートゥース)通信機能などは、使うほどに便利で安心だ。ただ、複雑な構造と廉価版PNDに比べて販売個数が限られることから、気軽に買える値段ではないことが難点。こうした「専用ナビは高価」という常識を打ち破ったのがエクスライドの新製品だ。

言うことなしのコスト・パフォーマンス

 本体は3.5インチモニターを採用したコンパクトサイズ。大型モニター機に比べると表示に窮屈さがあるが、オートバイユースでは重要な情報のみをチラ見するだけなので実用上は不満なし。防水性を高めるためスピーカーは内蔵せず、音声ガイドはBTを介して付属のヘッドセットかBTインカムで聞く。 地図データは使いやすさに定評のあるゼンリン製の2011年版。トンネルや高架下など、GPS電波が受信できない場所で役立つアシスト機能、オービス案内機能、複数ルート検索機能など、実用性も文句なしだ。さらにありがたいのが、ハンドル用のマウントや給電機能付きの台座が同梱され、買ってすぐに完璧なシステムが構築できる。これで3万円を切る価格は間違いなくお買い得だ。

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●もう一押し!

 オートバイ用ナビの基本機能をしっかり満たしているし、同梱品が多いのにこの価格を実現してくれたのも嬉しい。気になるのは地図データ更新サービスの有無や方法。5000円程度でオンライン更新できるといいなあ。
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ブランド名
X-RIDE
商品名
RM-XR351MC
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ハンドル用マウント(対応ハンドル径φ22~23.5mm)と給電機能付きクレードル、電源ケーブルなどが同梱され、買ってすぐに装着できる。

あらゆる方向からの強い噴流水にも耐えるIPX6規格の防水構造。これが廉価版PNDとの決定的な差だ。

内蔵電池で最長5時間使えるタフさも魅力。オートバイから外して持ち歩いても使えるし、室内で休憩中のルーティングも可能。

ブルートゥースヘッドセットは対応携帯電話用としても使用可能。XR351MCとの組み合わせではモニター機能のみを使用する。

ゼンリン製マップデータを使用しているため、目的地検索やルート設定、探索条件設定などの使いやすさは秀逸。周辺検索機能も便利だ。

ハンドル用マウントやクレードルのほか、USB充電ケーブル、ブルートゥースヘッドセットなどが付属。ただしAC充電器は別売。(2000円)

DAYTONAホットバイポリ インナーシャツ・インナーパンツ

暖かくて動きやすい防寒インナー

裏起毛の伸縮生地で保温性と着心地を両立

 素材の進化によって冬用ライディングウエアは優れた防寒性能を備えている。とはいえ、厳しい寒さに対抗するにはインナーウエアの保温能力も重要。特に直接肌に触れるシャツやパンツは慎重に選ぶべきだ。
 デイトナの「ホットバイポリ」は、特殊な織り方の繊維+裏起毛により、外側からの冷気を通さず、体温を体表に留めて保温する機能性インナーウエア。コットンに比べて蒸散作用は20倍以上で、汗を逃がして皮膚をドライに保つ機能も持っている。しかも乾燥の速さはコットンの約3倍。夜洗濯しても朝には着られるということだ。
 もう一つ重要なポイントが伸縮性。動いているときも同じ姿勢を保っているときも常に体にフィットすることで高い保温性を発揮し、上にジャケットやジーンズを着たときのモタ付きもなくしている。冬場のライディング、特にツーリングユースには効果絶大。上下セットで揃えておくといい。

ブランド名
DAYTONA
商品名
ホットバイポリ インナーシャツ・インナーパンツ
商品詳細を見る

体に優しくフィットして保温性と動きやすさを両立。モデルはDR-Zで往復120km通勤している黒田。『皮下脂肪が減ってきた』(本人談)彼には冬の必需品でしょう。

シャツは長めの着丈として、腰の冷えも防いでいる。

この高い伸縮性が暖かさと動きやすさの秘密。それでいて圧迫感はほとんど感じない。

価格はシャツ、パンツともに5460円。一度この暖かさを体感すれば「お買い得!」と思えるはず。

POWERAGE×GOGGLEマイクロダウンインナージャケット2 d3o TM

スッキリフォルムのライダー用ダウン

インナー、ときどきカジュアルJAC

 保温性の高さと着心地の良さにより、冬用カジュアルウエアに多く採用されているマイクロダウン。保温インナーとしてオートバイ用ジャケットに組み合わせるライダーも多い。 この製品はライディングウエアの安全性と品質に徹底してこだわるパワーエイジと、ファッション性を大事にするゴーグル誌のコラボレーションによって開発された限定商品。 ダウンジャケットというとモコモコしたフォルムを想像するが、この製品はタイトな逆三角形シルエット。インナーとして着用したときの収まりが良く、ジャケットとしても都会的な雰囲気。衝撃を受けた瞬間に硬化する新素材d3o製プロテクターを肩と肘に装備し、安全性を確保。高い襟や袖口の絞り、収納袋の付属など、ライダー向け実用アイデアも盛り込まれている。もちろんダウンは650フィルパワー以上の高品質で暖かさ抜群。着た瞬間に一般アパレル製品との差を感じる。違いの分かるライダーに着てほしい逸品だ。

ブランド名
POWERAGE×GOGGLE
商品名
マイクロダウンインナージャケット2 d3o TM
商品詳細を見る

ダウンジャケットらしからぬスッキリしたフォルム。動きやすいし、インナーとしたときのモタ付きが出にくい。

高めの襟、長めの袖丈、体にフィットする逆三角形シルエットなど、ライディングウエアとしての機能を重視。

普段はソフトで、衝撃を受けた瞬間に硬化するd3o素材のプロテクターを採用。動きやすさと衝撃吸収性の高さゆえ、レーシングスーツにも使われている。

パッドを装備した状態で収まる袋が付属。パッドを外せばこの半分ほどの大きさになる。

ライタープロフィール
太田安治(おおたやすはる) 太田安治(おおたやすはる)
オートバイ誌テストライダー。レギュラー用品企画「ギアーズテスト」でもメインテスターを務め、約30年に渡りバイク用品の変遷に触れてきた。
元国際A級ライダーで、レースではチーム監督も経験している。
愛車はHONDAのVTR1000F。
身長176cm・体重60kg
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